N検イベント

平成23年度N検スタートセミナー

東京会場 平成23年3月26日(土)
大阪会場 平成23年3月24日(木)

 新年度の開始に向けて、N検スタートセミナーを開催いたしました。当セミナーでは、2011年度版公式テキスト・問題集の効果的な活用方法のご紹介や、N検実施校の先生方からの指導事例報告などを通して、N検のコンテンツを使った時事指導をご提案いたしました。

1.2011年度版ニュース検定公式テキスト 学校現場での活用方法

 N検スタッフより、この春発売の「2011年度版ニュース検定公式テキスト・問題集」をご案内しました。N検の公式テキストには、学校の教材として利用する上で効果を発揮する3つの特徴があります。まずは「①新鮮な素材」であるため、教科書と「いま」の橋渡しとなること。次に、「②発達段階に応じた解説」で、新聞読解の"助っ人"になること(新聞は、記事を理解するための大前提の説明が省かれたり、「新しい事実」を伝えることが優先されて「既知の事実」が省略されがちであることから、これからニュースに親しもうとする生徒にとっては読み解くのが難しいことがあります)。そして、最後は「③タテ(通時的)とヨコ(共時的)に目配り」し、出来事の表面的な知識をつけるだけではなく、学びを広げ、深めるきっかけ作りになるように配慮してあること。この様な特徴を持つN検公式テキストは、他のN検教材とあわせて様々な目的・場面でご活用いただくことができます。今回は、その事例を具体的にご紹介しました。

2.「月イチ時事サポート」で広がる時事指導

 団体受検を実施いただいている先生方への「月イチ時事サポート」。毎月1回更新で、最新の時事問題素材をご提供しているWEBサービスです。ここでは、コンテンツのご紹介とともに活用方法のご提案をしました。

 例えば、教科書とN検テキストを踏まえて実際のニュースを持ち出して解説を行い、関連するミニテストや総合問題に挑戦、正解のない問題への取り組みにつなげるなど、多面的な学びへのきっかけづくりとしてご利用いただくことができます。また、他にもディベートや調べ学習の素材として、センター試験や私大受験対策としてなど、それぞれの目的やご事情に沿う形でご利用いただけます。

3.N検活用事例報告

 すでにニュース検定をご利用いただいている先生方から、活用事例を詳しくお話しいただきました。

 東京会場では、横浜英和女学院中学高等学校・髙坂健吉先生から、キャリア教育の一つとして「時代を読み、考える力」の指導を進めている現状を背景に、N検の取り組みをスタートされた様子をご紹介いただきました。また、現代社会の授業や小論文対策指導でのテキスト活用方法を具体的にお聞かせくださいました。

 また、東京都立浅草高等学校・目﨑昭年先生からは、数年がかりで設置された学校設定科目「時事ニュース検定」についてお話しいただきました。授業では、検定や教材を利用してニュースの見方や世の中の見方について指導されているとのこと。取り組みの効果と見られる生徒さんの変化などもお話しいただきました。

 大阪会場では、兵庫県立三田祥雲館高等学校・池田拓也先生より、「生徒の探究心や問題解決能力を養う」という学校独自の教育目標のもとに設定された選択授業「時事ニュース探究」のお話を中心にお聞かせいただきました。実際に効果的だった受検呼びかけ方法や、N検実施における課題や効用、提言もお話しいただきました。

 また、大阪大学,岐阜聖徳学園大学,神戸学院大学・非常勤講師 平光哲朗先生には、N検公式テキストを使用されている神戸学院大学の講義「時事・現代用語Ⅰ」についてご紹介いただきました。講義での板書や学生の声なども交えて、大学での指導におけるN検教材の活用方法を具体的にお話しくださいました。

 詳細については、ここでは都立浅草高等学校・目﨑先生のお話をご紹介いたします。

ニュース検定を活用した時事指導~学校設定科目「時事ニュース検定」を通して 東京都立浅草高等学校・目﨑昭年先生

 以上、「平成23年度N検スタートセミナー」は、おかげさまでたくさんの先生方にご参加いただき、ご好評いただきました。

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