東京会場 平成23年8月3日(水)
大阪会場 平成23年8月6日(土)
日頃より社会科・公民科教育、大学入試対策、就職対策など様々な目的で時事問題をご指導される教職員の皆様に向けて、ニュース検定をより効果的にご利用いただくためのセミナーを開催しました。全国からたくさんの方にお集まりいただき、ご好評いただきました。
1.中学校・高等学校で役立てるニュース検定
(株)毎日教育総合研究所・代表取締役・小田原からの開催のご挨拶の後、N検スタッフから「中学校・高等学校で役立てるニュース検定」と題して「月イチ時事サポート」のご案内をいたしました。
「月イチ時事サポート」は、団体受検実施校の先生方に向けて毎月1回、最新の時事問題を解説する資料やプリントなどを無料でご提供するサービスです。年4回の団体受検、毎年発行の公式テキスト・問題集と同様に、N検の多彩な学びのツールの一つとなっています。今回はこの月イチ時事サポートのコンテンツと活用方法をご紹介しました。
2.N検活用事例報告「ニュース検定を活用した時事指導」
すでにニュース検定をご利用の4人の高等学校の先生方から、実際にご指導の現場でN検をどのような形でお役立ていただいているかについて、詳細なご報告をいただきました。
東京会場では、まずは東京都立板橋有徳高等学校・岡本重春先生から、N検公式テキストを副教材として利用している必修「現代社会」の授業についてお話しいただきました。岡本先生のN検導入のねらいの一つは、自宅学習時間の確保。公式テキストを事前に読んでくることを課題とし、毎回授業のはじめに該当ページの小テストを実施されています。また、文章を集中して読んで内容を理解する力や、社会的な題材についての幅広い知識をつけたい、という観点からもN検に着目し、テーマ学習中心となる授業の補助的な役割としてご利用されている様子をご報告いただきました。
次に、静岡女子高等学校・望月太郎先生より、普通科1年生の「現代社会」授業を中心としたN検活用方法をお話しいただきました。望月先生は、週4時間の授業の半分をN検合格対策にあて、「月イチ時事サポート」もふんだんに使って時事問題をご指導されているとのこと。生徒の皆さんが授業を通してニュースへの関心を劇的に高めた様子、ニュースの内容が理解できるようになった生徒が増えたお話などもお聞かせいただきました。
そして大阪会場では、大阪府立北摂つばさ高等学校・藤井伸二先生より、選択科目「時事問題」授業での導入にはじまり、ニュース検定の取り組みを学校全体に広げられた過程をお話しいただきました。実際の社会科から全校生徒に配布されたプリントや、全保護者に送付された通知などの貴重な資料を交えながら、他教科の先生方や保護者の方々にN検を通した時事指導の重要性をご理解いただき、ご協力いただくための具体的な工夫をご紹介くださいました。
また、帝塚山学院中学校高等学校・廣瀬聡先生からは、昨年から始動した新コース制における総合学習の講座「ニュース検定ⅠⅡⅢ」の取り組みを中心にご報告いただきました。この講座は「今何が起きているかに目をむけ、何をすべきか、何ができるかを自分で考え、行動に移そう」ということがテーマ。N検公式テキストの内容理解についても、新聞切り抜きや意見の記述、身の回りの人への取材などもあわせて実践し、考えさせながら進める方法をお話しいただきました。また、この講座でテーブルフォーツー運動が紹介されると、生徒から「運動に加わりたい」という要望があがり、N検講座受講者を中心に活動が開始されたとのこと。今年の文化祭ではテーブルフォーツーの開発商品が出品される予定だそうです。講座のねらいどおり、社会を見渡し自ら考えて実際に行動する生徒の様子をお聞かせいただきました。