2019年5月19日(日)
第45回ニュース時事能力検定試験の「直前合格講座」が5月19日、大阪市北区梅田の毎日新聞大阪本社2階、毎日文化センターで開かれました。福井県から駆けつけた高校生も含め15歳の高校1年生から79歳の男性まで13人が熱心に受講、終了後も質問が相次ぎました。
同講座は昨年10月から始まり、今回が3回目。講師は、元毎日新聞政治部首相官邸キャップの中島章雄同センター社長です。「暗記ではなく、ニュースの背景をしっかり踏まえた上で考える問題が工夫して出題されています。この試験に合格するための学習を、正攻法でがんばりましょう!」とのエールから講座は始まりました。
中島さんは、自ら2級、1級に合格した経験があります。B5版だった公式問題集が2019年度版からA4版に大型化したことに触れ、中島さんは「複数の図や表、データ、グラフなどを読み解いて、複数の選択肢の中から答えを組み合わせて解答を導き出す、『考える問題』が多く出題されるようになってきました。じっくり取り組めば解けるので、試験開始直後にまずこうした問題から始めるのも手ですね」などと指南しました。
70代の男性からは、「年金問題は、年を取ってとても不安です。このままで大丈夫なのでしょうか」という、「変化球」の質問も飛び出しました。 中島さんは「『(自分たちが)年をとったら年金制度は破綻してなくなっているのでは。だから、国民年金には加入しない』という若者が増えています」と現状について触れた上で、「高齢者に比べ若者は投票しない割合が高いため、高齢者に手厚い政策になった、といわれています。安倍晋三首相は若者の票を取り込むために『高齢者だけではなく、若者にも手厚い、全世代型社会保障の構築を目指す』と話していますね。そういう観点から、少子高齢社会の問題も考えていきましょう」などと話しました。
講座終了後も希望者にはN検受検までの約1カ月間、中島さんが質問メールに答えたり、ミニテストなどのやり取りを通じてサポートするのがこの講座の特長です。9月1日(日)実施の第46回N検に向けた直前合格講座は、7月28日(日)に同センターで開かれる予定です。問い合わせは毎日文化センター(06・6346・8700)まで。